AEROSMITH / エアロスミス
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スティーヴン・タイラー(Vo)、ジョー・ペリー(G)、ブラッド・ウィットフォード(G)、トム・ハミルトン(B)、ジョーイ・クレイマー(Dr)からなるアメリカン・ロック史上最強の5人組。70年代初めにボストンでバンド結成。73年にアルバム『Aerosmith/野獣生誕』でデビュー。初のプラチナ獲得アルバムとなった3rd『Toys In The Attic/闇夜のヘヴィ・ロック』(75年)、名盤4th『Rocks/ロックス』(76年)皮切りに、80年代の『Permanent Vacation/パーマネント・ヴァケイション』(87年)、『Pump/パンプ』(89年)、90年代の『Get A Grip/ゲット・ア・グリップ』(93年)、『Nine Lives/ナイン・ライヴズ』(97年)、01年の『Just Push Play/ジャスト・プッシュ・プレイ』など、87年以降は全てのアルバムが大ヒットを記録。全米でのトータル・アルバム・セールスは6700万枚以上、全世界では累計1億5千万枚に到達する。
70年代末~80年代頭には一時メンバー脱退劇、解散状態、セールス不振のどん底にいたが、86年にRUN-D.M.C.と共演した「ウォーク・ディス・ウェイ」で見事復活。その後「エンジェル」「エレヴェイター・ラヴ」「リビング・オン・ジ・エッジ」「クレイジー」「アメイジング」「クライン」などの大ヒットを生み続け、80年代後半~90年代に第2の黄金期を迎える。古巣であるソニー・ミュージックに移籍、その第1弾シングル「フォーリング・イン・ラヴ」も大ヒット、翌年の来日では洋楽アーティスト初の4大ドーム・ツアー(東名阪福ドーム+横浜アリーナ)を成功させ、98年映画『アルマゲドン』主題歌の「ミス・ア・シング」(エアロ初の全米1位シングル)で90年代を感動的なメガ・ヒット・バラードで締めくくる。01年『ジャスト・プッシュ・プレイ』から「ジェイディッド」という大ヒット曲も生まれ、日本では携帯電話キャリアや清涼飲料水のCMソングにもなる。翌02年は2度の来日が実現、1月は再び東名阪福ドーム、同年6月にはFIFA日韓ワールドカップのイベントで東京スタジアム(現・味の素スタジアム)でのライヴを立て続けに成功させた。01年“ロックの殿堂”入りを果たす。受賞歴は他にも、「ピープルズ・チョイス・アワード」2回、「ビルボード・ミュージック・アワード」6回、「アメリカン・ミュージック・アワード」8回、「ボストン・ミュージック・アワード」23回、「MTVビデオ・ミュージック・アワード」12回、そして「グラミー賞」4回。さらには、「ミス・ア・シング」で「アカデミー賞/最優秀主題歌賞」にもノミネーされる。また、ローリング・ストーン誌とヒット・パレード誌でも「最優秀ロック・バンド」に選ばれる。“MTVアイコン”に選ばれた初のロック・バンドでもある。
72年以来行なってきたツアーの総距離は地球36周分にも匹敵する。70年代から実に数世代にも渡って人気を獲得してきた、現在最も幅広いファン層を持つロック・バンドである。11年11月~12月にかけて3週間に及ぶ7年振りのジャパン・ツアーを行ない、10年間オリジナル・アルバムを発売していない中でも延べ10万人を動員、その健在ぶりを証明したのは記憶に新しい。
地球上の人類46人に1人が手にしたエアロスミスとは、もはやロック最大公約数のことである。