会場に流れてるのは三島由紀夫が死の直前に女子大生のインタビューに答えた喋り！? かと思いきや、波形上で間と呼吸が一切カットされていて完全にノーブレス（＝呼吸なし！！）となった声、声、声、言葉、言葉、言葉....。双方向コミュニケートが成立する切っ掛けを排除された言葉たち＝間と呼吸が失われたしゃべりを聞かされた聴衆は意志疏通の窒息状態を体験する！！！そしてそこから避難する場所として設けられた2つの黒いテントには、完全に波形とモミ玉かシンクロするマッサージチェアがセッティング！！！そしてそのテントには宇川のトレードマークでもある帽子が吊るし上げられている為、本人不在なのに魂はそこに存在しているかのような気配を感じる。体験してみるとなんとヘッドフォンから流れるのは宇川が一人で朗読する官能小説が！！！「宇能鴻一郎や川上宗薫や、ピエール・クロソウスキーやルイ・アラゴン、マルキド・サド達の官能＆エロ幻想文学からのサンプリングをテキストリエディット！そして2人称を全て桑名とアンルイスに置き換えたテキスト」を宇川が朗読！8人のマサヒロに屈辱を与えられるアンの物語（アンとマサヒロをピッチシフトにし、BPMをあわせるかのごとく、全ての物語がDJプレイのように繋がってる）を宇川が読み上げ、両者を演じ（アエギ声、擬音も全て宇川）憑依する!!!! その一部始終がモミ玉＆バイブレーションにシンクロ！！体験者の頭の中にはカリギュラのオージーにも似た世界が展開される始末！！。その展示を故・ジョン・ケージの彫刻が「4分33秒」の無音DJで見守るという＜三島x宇川xケージ＞の音と静寂をテーマにしたマルチレイヤーなインスタレーション!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
映像作家／グラフィックデザイナー／VJ／文筆家／京都造形芸術大学教授。そして"現在美術家".....幅広く極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている自称「MEDIA RAPIST」改め「MEDIA THERAPIST」。2010年3月にこれまでの全てのキャリアを断ち切って、突如個人で立ち上げたライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」は、開局と同時に記録的なビューアー数をたたき出し、国内外で話題を呼び続ける“文化庁メディア芸術祭推薦作品”。現在、宇川の職業欄は「DOMMUNE」。http://www.dommune.com