公演情報
WARGASM サプライズ・ゲストも登場!デビュー・アルバム『VENOM』を携え1/15, 16に日本での初単独公演を行ったウォーガズム、初日1/15公演のライヴ・レポート到着!興奮とこれからへの期待の溢れたステージの様子をレポートする
ウォーガズム初の単独来日公演が2024年1月15、16日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。2023年2月にcoldrain主催フェス『BLARE FEST. 2023』に初来日を果たし、同年12月には1stフルアルバム『VENOM』日本盤をリリースしたばかりのウォーガズム。この2公演ではウォーガズムも注目する日本の7人組ガールズグループ・ASPがサポートアクトを務め、終始エネルギッシュなステージが展開された。
トップバッターとしてステージに立ったASPは、「拝啓 ロックスター様」や「TOXiC iNVASiON」などライヴ映えをするキラーチューンを立て続けに披露。客席からは彼女たちに向けて、好意的な声援と拍手が送られる。また、このステージではウォーガズムがASPのために楽曲提供した新曲「MAKE A MOVE」も初披露。ウォーガズムらしいニューメタル色の強いダンスチューンに、フロアは熱狂的な反応で迎えた。
30分にわたるオープニングアクトが終了すると、いよいよウォーガズムの出番だ。バンド名の由来となったL7の「Wargasm」が爆音で鳴り響く中、会場が暗転すると無機質なオープニングSEが流れ始める。そして、サポートメンバー3人がステージに登場したのに続いて、グラマラスな衣装のミルキー・ウェイ、ファーコートを羽織ったサム・マトロックが姿を現す。アルバム同様「Venom」からライヴがスタートすると、ミルキーとサムはステージ上を所狭しと激しく動き回り、観客を煽っていく。そんな2人に導かれるように、フロアの熱気も急加速。爆発力の強いサウンドに合わせサムがオーディエンスを煽ると、サークルモッシュやジャンプなどで応酬する。
続く「Rage All Over」では、サムが早くもコートを脱ぎ捨て身軽に。アッパーなビートに呼応するように、2人は激しいアクションで観る者を魅了する。それぞれ個性は異なるものの、その存在感やオーラの強さは別格のものがあり、そんな2人のスター性が光るパフォーマンスに見惚れる者もいれば、興奮を抑えきれずに暴れ倒す者もいる。ウォーガズムのファンのみならずASPのファンをも巻き込んで、フロアは熱狂のるつぼへと化していった。
それまでハンドマイク片手に暴れまくっていたミルキー&マイクは、「Minigun」ではそれぞれベース&ギターを手にヘヴィ&グルーヴィーな音像を構築。その後、「Fukstar」ではミルキーのセクシーなメロウヴォーカルとサムの激情的スクリームを前に、より一層ヒートアップしたオーディエンスがフロアにモッシュの海を作り上げる。かと思えば、サムが「So happy to be here!」と日本でライヴをできる喜びを伝え、前のめりなファストチューン「S.A.D.」で会場はさらに熱を帯びていく。その流れを汲むように代表曲のひとつ「Pyro Pyro」へと傾れ込むも、イントロの途中でミルキーが演奏をストップさせる。フロアにはサークルピットが発生していたが、その大きさに不満なようで、観客にさらに巨大なサークルピットを求める。すると、オーディエンスも2人のリクエストに応えようとフロアいっぱいに大きなサークルができあがり、「Pyro Pyro」のイントロが再度鳴り響く。その光景を前に、ミルキーもサムもご機嫌な表情を浮かべる。
クライマックスと呼べるような瞬間を経て、ミルキーは「ラブソングをプレゼントするわ」と「Modern Love」を歌唱。客席にスマホのライト点灯を促すと、会場はピースフルな空気に包まれる。また、「Sonic Dog Tag」ではサムの「Put your hands up!」という呼びかけに、腕を上げたり中指を立てたりするなどのリアクションを見せる。さらに「Bang Ya Head」へ突入すると、曲中盤にCrossfaithのKoieが登場。原曲でのフレッド・ダーストのパートをKoieが担当し、そのサプライズに対してファンは強烈なモッシュで喜びを表現する。また、Koieに続いて同じくCrossfaithのTeruも飛び入りし、強烈なコラボレーションでオーディエンスを満足させた。
「Feral」を挟んで、ライヴもいよいよ佳境に突入。昨年8月に発売された『EXPLICIT: THE MIXXXTAPE』日本盤にのみ収録された、まさに日本のファンのために用意された1曲「Circle Pit」が繰り出されると、そのタイトルどおりフロアに大きなサークルピットが完成し、ウォーガズムからの贈り物に対して最良の形で感謝を伝える。続く「Outrage」でもその熱気は引き継がれ、グルーヴィーなリズムとニューメタル然としたサムのギタープレイ/フレージングが独特の音像を作り上げる。そして、ミルキーが改めて観客に向けて感謝の言葉を送ると、ダンサブルなレイヴ・チューン「Do It So Good」でライヴの盛り上がりは最高潮に到達した。
メンバーが一度ステージを去ると、会場に“ウォーガズム・コール”が響きわたる。すると、不穏なフィードバックノイズにのせてメンバーが再登場。パワフルなビートに乗せて「D.R.I.L.D.O」が始まるとフロアは急速に再加熱し、セクシーさを伴うダンスチューン「Salma Hayek」によってライヴは再度クライマックスへと接近する。さらに、「Spit.」ではサムがオーディエンスの頭上にダイブする一幕もあり、ライヴアクトとして圧巻の力量を見せつけウォーガズム初の日本単独ライヴは幕を下ろした。その場に居合わせた者に鮮烈な記憶を植えつけた今回のウォーガズム日本公演、間違いなくこの先“伝説のライヴ”と呼ばれることになるはずだ。
(ライヴ写真 / Sotaro Goto)
(文 / 西廣智一)
WARGASM 2024.1.15
DUO MUSIC EXCHANGE
SETLIST
Venom
Rage All Over
Minigun
Fukstar
S.A.D.
Pyro Pyro
Modern Love
Sonic Dog Tag
Bang Ya Head
Feral
Circle Pit
Outrage
Do It So Good
D.R.I.L.D.O
Salma Hayak
Spit.
WARGASM 2024.1.16
DUO MUSIC EXCHANGE
SETLIST
Venom
Rage All Over
Minigun
Fukstar
Salma Hayak
Pyro Pyro
Modern Love
Sonic Dog Tag
Bang Ya Head
Feral
Circle Pit
Outrage
Do It So Good
D.R.I.L.D.O
Spit.
<ウォーガズム リリース情報>
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トップバッターとしてステージに立ったASPは、「拝啓 ロックスター様」や「TOXiC iNVASiON」などライヴ映えをするキラーチューンを立て続けに披露。客席からは彼女たちに向けて、好意的な声援と拍手が送られる。また、このステージではウォーガズムがASPのために楽曲提供した新曲「MAKE A MOVE」も初披露。ウォーガズムらしいニューメタル色の強いダンスチューンに、フロアは熱狂的な反応で迎えた。
30分にわたるオープニングアクトが終了すると、いよいよウォーガズムの出番だ。バンド名の由来となったL7の「Wargasm」が爆音で鳴り響く中、会場が暗転すると無機質なオープニングSEが流れ始める。そして、サポートメンバー3人がステージに登場したのに続いて、グラマラスな衣装のミルキー・ウェイ、ファーコートを羽織ったサム・マトロックが姿を現す。アルバム同様「Venom」からライヴがスタートすると、ミルキーとサムはステージ上を所狭しと激しく動き回り、観客を煽っていく。そんな2人に導かれるように、フロアの熱気も急加速。爆発力の強いサウンドに合わせサムがオーディエンスを煽ると、サークルモッシュやジャンプなどで応酬する。
続く「Rage All Over」では、サムが早くもコートを脱ぎ捨て身軽に。アッパーなビートに呼応するように、2人は激しいアクションで観る者を魅了する。それぞれ個性は異なるものの、その存在感やオーラの強さは別格のものがあり、そんな2人のスター性が光るパフォーマンスに見惚れる者もいれば、興奮を抑えきれずに暴れ倒す者もいる。ウォーガズムのファンのみならずASPのファンをも巻き込んで、フロアは熱狂のるつぼへと化していった。
それまでハンドマイク片手に暴れまくっていたミルキー&マイクは、「Minigun」ではそれぞれベース&ギターを手にヘヴィ&グルーヴィーな音像を構築。その後、「Fukstar」ではミルキーのセクシーなメロウヴォーカルとサムの激情的スクリームを前に、より一層ヒートアップしたオーディエンスがフロアにモッシュの海を作り上げる。かと思えば、サムが「So happy to be here!」と日本でライヴをできる喜びを伝え、前のめりなファストチューン「S.A.D.」で会場はさらに熱を帯びていく。その流れを汲むように代表曲のひとつ「Pyro Pyro」へと傾れ込むも、イントロの途中でミルキーが演奏をストップさせる。フロアにはサークルピットが発生していたが、その大きさに不満なようで、観客にさらに巨大なサークルピットを求める。すると、オーディエンスも2人のリクエストに応えようとフロアいっぱいに大きなサークルができあがり、「Pyro Pyro」のイントロが再度鳴り響く。その光景を前に、ミルキーもサムもご機嫌な表情を浮かべる。
クライマックスと呼べるような瞬間を経て、ミルキーは「ラブソングをプレゼントするわ」と「Modern Love」を歌唱。客席にスマホのライト点灯を促すと、会場はピースフルな空気に包まれる。また、「Sonic Dog Tag」ではサムの「Put your hands up!」という呼びかけに、腕を上げたり中指を立てたりするなどのリアクションを見せる。さらに「Bang Ya Head」へ突入すると、曲中盤にCrossfaithのKoieが登場。原曲でのフレッド・ダーストのパートをKoieが担当し、そのサプライズに対してファンは強烈なモッシュで喜びを表現する。また、Koieに続いて同じくCrossfaithのTeruも飛び入りし、強烈なコラボレーションでオーディエンスを満足させた。
「Feral」を挟んで、ライヴもいよいよ佳境に突入。昨年8月に発売された『EXPLICIT: THE MIXXXTAPE』日本盤にのみ収録された、まさに日本のファンのために用意された1曲「Circle Pit」が繰り出されると、そのタイトルどおりフロアに大きなサークルピットが完成し、ウォーガズムからの贈り物に対して最良の形で感謝を伝える。続く「Outrage」でもその熱気は引き継がれ、グルーヴィーなリズムとニューメタル然としたサムのギタープレイ/フレージングが独特の音像を作り上げる。そして、ミルキーが改めて観客に向けて感謝の言葉を送ると、ダンサブルなレイヴ・チューン「Do It So Good」でライヴの盛り上がりは最高潮に到達した。
メンバーが一度ステージを去ると、会場に“ウォーガズム・コール”が響きわたる。すると、不穏なフィードバックノイズにのせてメンバーが再登場。パワフルなビートに乗せて「D.R.I.L.D.O」が始まるとフロアは急速に再加熱し、セクシーさを伴うダンスチューン「Salma Hayek」によってライヴは再度クライマックスへと接近する。さらに、「Spit.」ではサムがオーディエンスの頭上にダイブする一幕もあり、ライヴアクトとして圧巻の力量を見せつけウォーガズム初の日本単独ライヴは幕を下ろした。その場に居合わせた者に鮮烈な記憶を植えつけた今回のウォーガズム日本公演、間違いなくこの先“伝説のライヴ”と呼ばれることになるはずだ。
(ライヴ写真 / Sotaro Goto)
(文 / 西廣智一)
Ⓒ Sotaro Goto
WARGASM 2024.1.15
DUO MUSIC EXCHANGE
SETLIST
Venom
Rage All Over
Minigun
Fukstar
S.A.D.
Pyro Pyro
Modern Love
Sonic Dog Tag
Bang Ya Head
Feral
Circle Pit
Outrage
Do It So Good
D.R.I.L.D.O
Salma Hayak
Spit.
WARGASM 2024.1.16
DUO MUSIC EXCHANGE
SETLIST
Venom
Rage All Over
Minigun
Fukstar
Salma Hayak
Pyro Pyro
Modern Love
Sonic Dog Tag
Bang Ya Head
Feral
Circle Pit
Outrage
Do It So Good
D.R.I.L.D.O
Spit.
<ウォーガズム リリース情報>
1stアルバム『VENOM / ヴェノム』 発売中!
21世紀を生きるための激情を伝える準備は整った。『ヴェノム』の舞台が始まる。
2020年代型エクストリーム・ロック・デュオ=ウォーガズム、待望のデビュー・アルバム。
リリース詳細: https://umj.lnk.to/WARGASM_VenomAL
シングル「ドゥー・イット・ソー・グッド」ミュージック・ビデオ:
https://youtu.be/GEyBFg3E_dI
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