THE BEACH BOYS PROFILE & HISTORY

ビーチ・ボーイズ・プロフィール&ヒストリー


1961年
ブライアン・ウィルソン Brian Wilson(1942年6月20日生まれ)、デニス・ウィルソン Dennis Wilson(1944年12月4日生まれ)、カール・ウィルソン Carl Wilson(1946年12月12日生まれ)の3兄弟と従兄のマイク・ラヴ Mike Love(1941年3月15日生まれ)、ブライアンの学友のアル・ジャーディン Al Jardine(1942年9月3日生まれ)で「ペンデルトーンズ」を結成する。
12月 マイナー・レーベルよリシングル「サーフィン」をリリース。グループ名は「ビーチ・ボーイズ」に変更された。

1962年
2月 マイナー・レーベルCandixからリリースしたシングル「サーフィン」が全米75位にランクされる。
4月 アル・ジャーディンが歯学の勉強のためグループを離れ、デヴィッド・マークス David Marks(1948年8月22日生まれ)が参加。 5月 キャピトル・レコードと契約。 6月4日 キャピトル・レコードよりシングル「サーフィン・サファリ b/w 409」でメジャー・デビュー。「サーフィン・サファリ」が全米14位、「409」が全米76位の両面ヒットを記録。

1963年
3月 キャピトル3枚目のシングル「サーフィン・USA」が全米3位の大ヒット、以降快進撃が始まる。 9月 デヴィッドがグループを脱退、アルが復帰する。

1964年
2月 自信作の「ファン・ファン・ファン」をリリース。しかし全米でビートルズ旋風が巻き起こり、5位で止まる。 6月 「アイ・ゲット・アラウンド」で初の全米1位を獲得。

1965年
1月 ブライアンが作曲とプロデュースに専念するため、ツアーに参加しないことをメンバーに告げる。
3月 アルバム 『トゥデイ』をリリース。 5月 「ヘルプ・ミー・ロンダ」が2枚目の全米1位を獲得。またブルース・ジョンストン Bruce Johnston(1942年6月27日生まれ)がビーチ・ボーイズのメンバーに加わる。

1966年
1月 ビーチ・ボーイズ初来日コンサート。 5月 アルバム『ペット・サウンズ』をリリース。その30年後にイギリスの「Mojo」誌で音楽評論家が選んだ最も偉大なロック・アルバムの第1位に輝き、永遠の名作になった。 10月 「グッド・ヴァイブレーション」が全米・全英で1位になり、頂点を迎える。この曲は同じく「Mojo」誌でミュージシャンが選出した 最も偉大なロック・シングルの1位に選ばれた。 12月 イギリスのNME誌の人気投票でビーチ・ボーイズがビートルズを抜いて1位を獲得する。

1967年
5月 曲作りのプレッシャーとドラッグに苛まれたブライアンは、10か月かけて準備したアルバム『スマイル』を放棄、制作中止を発表。

1974年
7月 60年代のヒット曲を集めた『終わりなき夏(エンドレス・サマー)』が全米1位を獲得。

1979年
8月 「江ノ島JAPAN JAM」にビーチ・ボーイズ出演、2回目の来日コンサートを行なう。ブライアンは初来日。

1983年
12月28日 デニスが他界。享年39才。

1988年
6月 ブライアンが初のソロ・アルバムを発表。
7月 ブライアン抜きのビーチ・ボーイズは映画『カクテル』用に作った「ココモ」が22年ぶりの全米1位を獲得、以降グループは分裂状態になる。 この年、ビーチ・ボーイズはロックの殿堂入りを果たす。

1998年
2月6日 カールが他界。享年51才。

2004年
ブライアンがお蔵入りだった『スマイル』をソロでレコーディング、全米13位のヒットになる。

2006年
60年代の曲を中心にしたベスト盤『サウンズ・オブ・サマー』がダブル・プラチナム・アルバを獲得。エヴァーグリーンであることを改めて示した。

2011年
11月 ビーチ・ボーイズでの録音を再編集した『スマイル』をリリース。
ローリング・ストーン誌では2011年の再発ものの最優秀作品に選ばれた。

2012年
2月12日 グラミー賞授賞式セレモニーのステージで現存するビーチ・ボーイズのオリジナル・メンバー、ブライアン、マイク、アル、ブルース、デヴィッドの5人が集まって「グッド・ヴァイブレーション」を披露。 3月 ブライアンが参加したビーチ・ボーイズとしては、実に33年振りとなる来日公演(8月開催)が発表される。 4月24日 アリゾナ州ツーソンを皮切りにアメリカ国内49箇所(52公演)に及ぶ結成50周年全米ツアーがスタート。 6月4日 ブライアン・ウィルソン・プロデュースによるニュー・アルバム『That's Why God Made The Radio(神の創りしラジオ)』リリース。

THE BEACH BOYS BAND MEMBERS

ビーチ・ボーイズ・バンド メンバー紹介

*()内はビーチ・ボーイズ・バンド在籍期間

ジェフリー・フォスケット JEFFREY FOSKETT - Guitar & Vocals (1981-1991,2012)  
カリフォルニア出身。80年代初めにビーチ・ボーイズに参加、コンサート・ツアーや「ココモ」ほかのレコーディングでも活躍。96年にソロ・デビュー、日本でもシングル 「FISH」(山下達郎の「踊ろよ、フィッシュ」英語カヴァー)で話題を集めた。1999年にブライアンのワールド・ツアーに音楽監督/ギター/ヴォーカルで参加して以降、ブライアンの全てのツアー、アルバムで大きな役割を果たしている。アルバム『12 & 12』(2000年)にはブライアンやダリアンもゲスト参加。ミッキー・ドレンツ(モンキーズ)の新作ソロのプロデュースも担当。

スコット・トッテン SCOTT TOTTEN - Guitar & Vocals(2001-present)  
カリフォルニア、オレンジ・カウンティ出身。2000年12月からマイクとブルースのビーチ・ボーイズのツアーに参加、ミュージカル・ディレクターを務める。マイク・ラヴのクリスマス曲や2004年のソロ・アルバム『Mike Love Not War』(未発表)のプロデューサー。『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』に参加。

ダリアン・サハナジャ DARIAN SAHANAJA - Keyboards, Vibes & Vocals 2012)  
1991年にロスアンジェルスで結成されたワンダーミンツの中心人物。1999年からブライアンのワールド・ツアーに参加。『ゲッティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド』、『スマイル』、『ラッキー・オールド・サン』、『リイマジンズ・ガーシュイン』、『イン・ザ・キー・オブ・ディズニー』、『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』でもプレイしている。ワンダーミンツの2002年のアルバム『マインド・イフ・ウィ・メイク・ラヴ・トゥ・ユー』にはブライアンがバックグラウンド・ヴォーカルでゲスト参加。ディズニー・チャンネルの人気アニメ番組『The Replacement』の音楽を担当。

ニック・ワルスコ NICKY WONDER(WALUSKO) - Guitar & Vocals(2012)  
ワンダーミンツの結成メンバー。99年以降、ブライアン・ウィルソン・バンドに参加。『ゲッティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド』、『スマイル』、『ラッキー・オールド・サン』、『リイマジンズ・ガーシュイン』、『イン・ザ・キー・オブ・ディズニー』、『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』のレコーディングに参加。プロデューサーとしてもダリアンと共同でパワーポップバンド、ベイビー・レモネードを手がけている。

プロビン・グレゴリー PROBYN GREGORY - Guitar & Vocals(2012)  
ニューヨーク出身。80年代初めに結成したサーフ・バンド、ザ・ウェッジを経て、90年代半ば以降、ワンダーミンツの準メンバーとして、ライヴ、レコーディングに参加。99年以降、ブライアン・ウィルソン・バンドに加わり、ツアーやレコーディングでギター、ホーンほかマルチ・プレイヤーとして活躍。イールズ、メロウ・キャッズのレコーディングにも参加。

スコット・ベネット SCOTT BENNETT - keyboard, Vibes & Vocals(2012)  
シカゴ出身。98年、ブライアンのソロ『イマジネーション』に参加、翌年からブライアン・ウィルソン・バンドに加わり、ツアーやレコーディングで活躍、『ラッキー・オールド・サン』では、半数の曲をブライアンと共作している。『The Earth's Sharp Edge』(99年)、『The Dotted Line』(05年)ほかソロ・アルバムも発表している。フレイミング・リップス、リズ・フェアーのアルバムでもプレイしている。

ポール・ヴォン・マーテンズ PAUL VON MERTENS - Sax, Flute, Harmonica & Vocals(2012)   
シカゴを拠点に活躍するサックス、フルート、クラリネット奏者、コンポーザー、アレンジャー。90年代半ばにはポイ・ドッグ・ポンダリングのメンバーとして活動。シカゴ・ジャズ・アンサンブル、ステレオラブ、シー・アンド・ケイク等のレコーディングに参加。98年、ブライアンのソロ『イマジネーション』に参加、翌年以降、ブライアン・ウィルソン・バンドのメンバーとなり、ツアー、レコーディングに参加、ビーチ・ボーイズ最新作『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』でも弦アレンジ等を担当している。

マイク・ダミコ MIKEY D'AMICO - Bass & Vocals(2012)  
ワンダーミンツではドラムス、パーカッション担当。1999年、ブライアン・ウィルソン・バンドに参加、ペット・サウンズ・ツアーに同行。ブライアンの『ゲッティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド』、『ラッキー・オールド・サン』、『リイマジンズ・ガーシュイン』、『イン・ザ・キー・オブ・ディズニー』等のレコーディングでプレイしている。

ジョン・カウシル JOHN COWSILL - Drums & Vocals(1999-present)  「雨に消えた初恋」(67年、2位)のヒットでお馴染みのファミリー・グループ、カウシルズのオリジナル・メンバーで四男坊。カウシルズは当時「グッド・ヴァイブレーション」もカヴァーしていた。1971年のチャールズ・ロイドのアルバムにブライアン、カール、マイク、アルと共にコーラス参加しており、ジャン&ディーンのバック・バンドでもあったベルエア・バンディッツのメンバー(83-88年)を経て、1999年からマイクとブルースのビーチ・ボーイズ・バンドに参加。

ネルソン・ブラッグ NELSON BRAGG - Percussion & Vocals(2012)  ニュー・ハンプシャー州出身のドラマー、パーカッション奏者。ナウ・ピープル、クォーター・アフター、トゥエンティ・セント・クラッシュ等のLAのいくつかのポップ・バンドに参加。2004年、ブライアンの『スマイル』録音及びスマイル・ツアーにブライアン・ウィルソン・バンドの一員として参加。『ゲッティン・イン・オーヴァー・マイ・ヘッド』、『ラッキー・オールド・サン』、『リイマジンズ・ガーシュイン』、『イン・ザ・キー・オブ・ディズニー』、『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』に参加。2007年には初のソロ・アルバム『Day Into Night』をリリースしている。