8. Please Let Me Wonder(プリーズ・レット・ミー・ワンダー)
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ共作。「踊ろよベイビー」(12位)のB面カップリング曲で、こちらも52位にランクされた。1965年の9作目『トゥデイ』に収録。  山下達郎によるサウンドトラック盤『Big Wave』収録のカヴァーほか、ゲイリー・アッシャーによるシンフォニック・カヴァー、イギリスのア・カペラ・グループ、キングス・シンガーズのカヴァーがある。キングス・シンガーズのプロデュースはブルース・ジョンストン、リード・ヴォーカルにブルースとマイク・ラヴが参加していた。

9. Marcella(マルセラ)
ブライアン・ウィルソン、ジャック・ライリー、タンディン・アルマーの共作。カールがスカウトしたふたりの黒人、ブロンディ・チャップリン、リッキー・ファターがメンバーに加わり、よりアーシーでファンキーなサウンドでビーチ・ボーイズの新生面を開いた曲だが、シングル・チャートでは110位という不本意な結果に終わった。アルバム『カール&ザ・パッションズ - ソー・タフ』(1972年)に収録。

10.This Whole World(ディス・ホール・ワールド)
ブライアン・ウィルソン作詞作曲。1970年発表の『サンフラワー』に収録。アルバムに先がけてリリースされたシングル「スリップ・オン・スルー」のB面曲。オリジナルでのリード・ヴォーカルはカールだったが今回のツアーではブライアンがリード・パートを歌っている。当時、ブライアン夫人だったマリリン・ローヴェルとダイアン・ローヴェルの姉妹デュオ、スプリングによる1972年のカヴァー(プロデュース&ヴォーカル・アレンジ:ブライアン)もある。

11. Then I Kissed Her(あの娘にキッス)
エリー・グリニッチ、ジェフ・バリー、フィル・スペクターの共作。「ダ・ドゥ・ロン・ロン」で知られるクリスタルズが1963年夏に放ったヒット曲(全米6位、全英2位)「And Then He Kissed Me(キッスでダウン)」のカヴァー。1965年発表の10作目『サマー・デイズ(・アンド・サマー・ナイツ)』収録曲だが、1967年のイギリス・ツアーに合わせ、イギリスでシングル発売され、5位まで上昇した。リード・ヴォーカルはアル・ジャーディン。  マーサ&ザ・ヴァンデラス、ソニー&シェール、ドリフターズ、キッス、ジュース・ニュートン、フライング・リザーズ、レイチェル・スイートほか、作者エリー・グリニッチのセルフ・カヴァーもある。

12. Disney Girls(1957)(ディズニー・ガールズ)
ブルース・ジョンストン作詞作曲。パティ・ペイジやリッキー・ネルソンの名前も織り込まれた郷愁誘うポップ・バラード名曲。初出は、ブルース在籍時のアルバム『サーフズ・アップ』(1971年)。  ブルース・ジョンストン本人のソロ・ヴァージョンは、1977年のソロ・アルバム『ゴーイング・パブリック(歌の贈り物)』(プロデュースはゲイリー・アッシャー)に収録され、シングルもリリースされた。さらにブルースがプロデュース、コーラス参加したドリス・デイやジャック・ジョーンズ、リード・ヴォーカルも担当したパパ・ドゥ・ラン・ランやロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのほか、キャス・エリオット(ブルース、カール・ウィルソンがコーラス)、アート・ガーファンクル、キャプテン&テニール等、多くのカヴァーがある。

13.In My Room(イン・マイ・ルーム)
ブライアン・ウィルソン、ゲイリー・アッシャー共作。63年『サーファー・ガール』収録。1963年、全米6位を記録したヒット・シングル「ビー・トゥルー・トゥ・ユア・スクール」のB面だが、こちらも23位まで上がり、両面ヒットとなった。サジタリアス(カート・ベッチャー、ゲイリー・アッシャー)のレコードが1969年に全米86位にランクされたほか、タミー・ワイネット&ブライアン・ウィルソン、ウィルソン・フィリップス、ビル・メドレーw/ブライアン・ウィルソン&フィル・エヴァリー、リンダ・ロンシュタット、ベスト・コースト等のカヴァーがある。

14.Kiss Me, Baby(キッス・ミー・ベイビー)
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ共作。1965年の全米NO.1ヒット・シングル「ヘルプ・ミー・ロンダ」のB面カップリング曲。ブライアンの天才的作曲センス、美しいハーモニー・アレンジが光る屈指の名バラード。1965年発表のアルバム『トゥデイ』に収録。