21.Don't Worry Baby (ドント・ウォーリー・ベイビー)
ブライアンとロジャー・クリスチャンの共作。ブライアンがロネッツを想定して書き上げたと言われている。この曲に関する興味深い考察は朝妻一郎さんのコラムをご覧下さい。1964年の5枚目のアルバム『シャット・ダウンVol.2』に収録。1964年、「アイ・ゲット・アラウンド」(1位)とカップリングでシングル発売され、24位にランクされる両面ヒットとなった。 ロネッツのロニー・スペクター、ブルース・ジョンストンのカリフォルニア・ミュージック、トーケンズ(70年、95位)、キース・ムーン、B.J.トーマス(77年、17位)、ブライアン・フェリー、パパ・ドゥー・ラン・ラン、ウィルソン・フィリップスほか数多くのカヴァーがあり、本人たちが関わったものでは、1988年の映画『テキーラ・サンライズ』の挿入歌にもなったエヴァリー・ブラザーズとの共演シングル、カントリー・シンガー、ロリー・モーガンとの共演作、ブライアンの近年のライヴ盤、アル・ジャーディン・ファミリー&フレンズのライヴ盤がある。2001年に行なわれたブライアン・ウィルソンのトリビュート・コンサートでは、ビリー・ジョエルが歌った。
22.Little Deuce Coupe(リトル・デュース・クーペ)
ブライアン、ロジャー・クリスチャン共作。1963年、全米15位にランクされ、A面「サーファー・ガール」(7位)と共に両面ヒットとなった初期ホット・ロッド・サウンドの名曲。4作目『リトル・デュース・クーペ』収録。 テリー・メルチャーとブルース・ジョンストンが深く関わったリップ・コーズやジャン&ディーン、リンカーン・サーフサイド・バンド、トーケンズほかのカヴァーがある。
23.409(409)
ブライアン、ゲイリー・アッシャー、マイク・ラヴの共作。シングル「サーフィン・サファリ」(14位)のカップリング曲で、こちらも76位にランクされた。1962年のデビュー・アルバム『サーフィン・サファリ』収録。
トーケンズ、リップ・コーズのほか、ビーチ・ボーイズがカントリー・アーティストとコラボレートした企画アルバム『Stars and Stripes Vol.1』(1996年)にジュニア・ブラウンとの共演ヴァージョンが収録されている。
24.Shut Down(シャット・ダウン)
ブライアンとロジャー・クリスチャンの共作。1963年「サーフィン・U.S.A.」のB面ながら全米23位まで上昇した。アルバム『サーフィンUSA』及び『リトル・デュース・クーペ』に収録。カールが書いた「シャット・ダウン・パート2」は、この曲の続編とも言えるインスト・ナンバー。リップ・コーズ、トーケンズがカヴァーしている。
25.I Get Around(アイ・ゲット・アラウンド)
ブライアンとマイクの共作。1964年7月4日と翌週の2週連続、トップを独占、ビーチ・ボーイズにとって記念すべき初の全米最初のNO.1ヒットとなった。イギリスでの最高位は9位。64年の6作目のアルバム『オール・サマー・ロング』収録。ジャン&ディーン、カタリーナス(テリー・メルチャー、ブルース・ジョンストン)、パパ・ドゥー・ラン・ラン、ビーチ・ボーイズ&ソーヤー・ブラウン、レッド・ホット・チリペッパーズほかがカヴァーしている。
26.Add Some Music to Your Day(アド・サム・ミュージック・トゥ・ユア・デイ)
ブライアン、ジョー・ノット、マイクの共作。新たに設立されたブラザー・レコード(ワーナー配給)からの第1弾シングルとして、70年2月に発売され、全米64位にランクされた。1970年のアルバム『サンフラワー』収録。今回のツアーでは、ピアノを弾くブライアンをオリジナル・メンバーが囲んで歌われる。
27. Friends(フレンズ)
1968年のアルバム『フレンズ』のタイトル・トラック。同年4月にシングル発売され、47位にランクされた。ハリウッド・ボウルではデニス、カール、マイク、ブライアンの子供たち、セカンド・ジェネレーションによるグループ、カリフォルニア・サーガがフィーチャーされ、演奏された。2011年にリリースされたシングル「Don't Fight The Sea」のB面にアカペラ・ヴァージョン収録。ゲイリー・アッシャー。
28. All This Is That(オール・ディス・イズ・ザット)
アル、カール、マイクの共作。リズム・セクションに新メンバー、ブロンディ・チャプリン、リッキー・ファターが加わって制作された1972年のアルバム『カール&ザ・パッションズ〜ソー・タフ』収録曲。カールの歌声が素晴らしい隠れた名曲。ハリウッド・ボウル公演では「フレンズ」同様、カリフォルニア・サーガがフィーチャーされ、カールの息子ジャスティンがリード・ヴォーカルを担当した。